平成元年に(株)ファインフードネットワークを設立しました。
創業者として、この社名を考えてもらう為に希望したことは、世界に通用する名前にしてほしいということでした。
まず、(株)すわきから食品部門を買い取り、平成元年10月1日より新生「すわき後楽中華そば」のFC事業をスタートさせました。
岡山という風土に根づき、親しまれてきたすわき後楽中華そばが、かつてはよく「味が変わった」とお叱りをいただいたこともありました。愛される味だからこそなおさらファンの舌は厳しく、私たちはその声を真摯に受け止めて、素材や製法、味や品質を徹底的に見直すことから再始動。愛され続けた「すわき後楽の味」とは何なのか、この味をさらに高いレベルで安定させるためには何をなすべきなのか。職人とともに試作を重ねた結果、次第に常連のお客様の足が戻り、新たに若いお客様にもご好評いただけるものとなりました。
その中でまさに、私たちに欠かせなかったのは「手間をおしまず、心を込めてつくります。」ということ。誤解により軽んじられることもあるチェーン店の中で、すわき後楽の味は「懐かしくておいしい」と言われます。その理由は何だろうと考える時に、私はきっとこの「手間」と「心」が味の本質を作っているからに違いないと確信しました。そして今、このフレーズは私たちの理念の柱となり、日々職人たちが私たちにしか作れない秘伝の味を作り上げているのです。
現在、すわき後楽中華そばは、岡山県内に14店舗を展開中です。そして、2014年は創業50年の年。 伝統をはぐくんできた半世紀。そして、これからの時代を創る節目の年に差し掛かったのを機に、私たちは2012年8月より「新10カ年計画」をスタートさせました。まずは10年後の未来を目指して、岡山から日本各地へ、アジアへ、世界へと「すわき後楽中華そば」の味を広げる計画を描いているところです。目標店舗数は「100」です。
ファーストフード店がこれほど世界中で増えているのは、ハンバーガーでもドーナツでもフライドチキンでも、"庶民に愛される味"だから。ならばラーメンだって!老若男女を問わず、何度でもいつでも食べたくなるこの味は、日本人だけのものでしょうか。世界を目指す価値は十分にあると思うのです。そして、「日本のラーメンだよ」というからには、妥協なしの本物のおいしさを世界に向けて発信したいのです。
世界に、日本の食文化の素晴らしさを発信して、多くの人々に喜んでいただきたいと思います。